自己知覚理論(self-perception theory)と、人の態度と行動の様々な関係
私たちは自分の「態度」が「行動」を導くと考えます。しかし「行動」が「態度」を導くこともあります。他人の行動を見て、その人の態度を知るように、自分の行動を見て、自分の態度を知ることがあるのです。今回は、…
私たちは自分の「態度」が「行動」を導くと考えます。しかし「行動」が「態度」を導くこともあります。他人の行動を見て、その人の態度を知るように、自分の行動を見て、自分の態度を知ることがあるのです。今回は、…
2010年から2015年にかけて、10代の子どもたちは、自分専用のスマホを持ち始め、社会的スキルを身に付けるための脳の発達に重要な思春期のすべてをスマホと共に過ごすようになり、その影響が深刻化していま…
自己効力感とは、あることを成功させるために必要となる自分の能力をどの位信じているかを示すものです。集団的効力感とは、メンバーの自己効力感に根ざし、メンバーの能力を信じ、グループが望むことを集団で実現で…
「幸せ」と「ウェルビーイング」が誤解されている気がするので、今回は、両方の意味と違いを改めて見ていきます。一般的に、幸せには楽しさ、喜び、人生の満足度が含まれます。ウェルビーイングはより大きな概念で、…
「○○はよくありません」とか「□□をやめましょう」など、問題の複雑さを無視して、安易に啓蒙するだけのキャンペーンがありますが、たいてい成功しません。よくないことは言われなくても分かっているのです。しか…
他人の善意にただ乗りする人、そのような人たちをフリーライダーと言いますが、社会への寄与が最も少ない人が、最も多くの恩恵を受けるという社会問題の課題の1つです。さらに問題を難しくするのは、善意にただ乗り…
自分が暮らす社会や、働く職場などのシステムが、たとえ自分に害や不利益をもたらしても、それに抵抗しないどころか、擁護さえすることがあります。問題があっても、変わらない方が都合がいいからですが、システムか…
他人の高いパフォーマンスに接すると、私たちは勇気づけられて自分も頑張ろうと思うこともあれば、逆に、その人と比較して自信を失ってしまうこともあります。これには、その人と自分の関係性と、そのパフォーマンス…
人はよく自分と他人を比べます。私たちの思考の10%は、他人との比較で成り立っています。他人と比べて自分を評価したり、成長の目標にするなど前向きな比較をすることもありますが、自分より見劣りする人と比べて…
私たちは毎日のように誰かの文句を言います。実は文句にはメリットがあります。ストレス発散、仲間意識の強化、価値観の共有などです。一方で、数多くのデメリットもあります。文句を言うことが目的になっていて、背…
私たちの経験は、事前の予測や期待に大きく影響されます。経験する前に情報を受け取る方が、経験した後に情報を受け取る場合よりも経験に強い影響を与えます。ネガティブな予測のトラップに引き込まれず、ポジティブ…
集団的無知、多元的無知(Pluralistic ignorance)は、集団によって共有されている無知のことで、「集団のメンバーの大多数が内心では否定しているが、他の大多数はそれを受け入れていると誤っ…
自分が人生をコントロールできると信じ、成功も失敗も自分の責任だと思う人は、コントロールできないと思う人より、主体性、自律性、達成志向が強く、結果としてより良い生活を送ることができる傾向があります。ただ…
人が変わるには、その人の行動が変わる必要があります。今回、健康に関して人はどのようにして行動を変えるか、数多くあるモデルの中から3つのモデルを取り上げて紹介します。① Health Belief Mo…
人が防御機能を備えているように、組織も、脅威、恥、不安を感じないように防御機能を備えています。知っていることを実行し、知らないことは議論さえしないようにする防御機能です。これによって、組織は暗黙の統制…
私たちの脳は矛盾する情報を嫌います。脳は、頭の中に既にある信念と反する新しい情報に不快感を引き起こします。この状態を認知的不協和と言います。しかし一方では、人が成長するには認知的不協和を乗り越えていか…
●既に習慣化していることに、新しく習慣にしたいことを付け加える ●「毎日ランニングする」のように厳格化せず「週3回走る」から始める ●失敗した人を励ましたいなら、その人に、他の人を励ますようにお願いす…
地位や役職に伴う構造的な力である権力は、そのポジションに就く人間誰もが獲得する力です。権力には、強力なダークサイドのパワーが存在します。そして、大きな負の影響を組織にもたらします。例えば、自信過剰にな…
変革は時に以前の状態に戻ろうというメッセージで達成されます。創業時は、情熱にあふれ、チャレンジ精神にあふれていたものの、年月を経て失敗を許さない保守的な姿に変わってしまう企業は多いです。そのような会社…
グループシンクは、大多数と異なる意見を述べてグループから孤立又は除外される事への恐怖のため、例え不合理であっても、グループに同調するような意見や行動を取る事です。会社、学校、政府、行政、皆さんの周りの…
核心的な行動を探し出しましょう。てこの原理で小さな力を大きな力に変えるように、ちょっとした行動で大きな変化をもたらす、問題・課題の核心をつく行動です。それは実は簡単に見つかったり、あまりにも当り前だっ…