書籍紹介:不満を上手に伝える方法 ~ 非生産的な文句を生産的な文句に変えるには
相手に不満があり、それを直してもらいたいなら、まず、リラックスさせるポジティブな言葉で始めて相手の警戒心や防御の姿勢を解き、最後は、改善の行動の動機付けとなるようなポジティブな言葉で締めくくりましょう…
相手に不満があり、それを直してもらいたいなら、まず、リラックスさせるポジティブな言葉で始めて相手の警戒心や防御の姿勢を解き、最後は、改善の行動の動機付けとなるようなポジティブな言葉で締めくくりましょう…
私たちは毎日のように誰かの文句を言います。実は文句にはメリットがあります。ストレス発散、仲間意識の強化、価値観の共有などです。一方で、数多くのデメリットもあります。文句を言うことが目的になっていて、背…
「本当に合理性は私たちに望ましい結果をもたらすでしょうか?」 個人レベルでは、ある程度感情にまかせた方がよいこともあるでしょう。しかし、能力がなければ、必要な時に正しい判断はできません。また、合理性を…
人間の不合理性を取り上げた2冊の本を紹介します。私たちが自身の不合理性に打ち勝つためには、理性が必要で、理論的な考えを鍛えなければなりません。しかし、私たちの世の中は、ポスト真実とも言われるように、合…
心理療法の創始者のひとり、カール・ロジャーズの6つの重要な学びを紹介します。専門知識に依存するアプローチは直接的で魅力的に見えますが、せいぜい達成できるのは一時的な変化だけで、長期的には役に立ちません…
他人を変えようとする人たちがいます。その人たちは変わらなければならない理由を並べて説得しようとするのですが、その理由はすでに相手が知っています。人は、知っていることを言われても、変わらないどころか、逆…
「知っている」と「実際にやる」は全く異なります。「知っている」を「実際にやる」に変えるためには、人が適応するための心理的な仕組みを理解する必要があります。製造業の品質改善手法を応用して医療の質・安全性…
私たちは、人生の何から何まで目標を立てようとします。幼い頃から目標を立てて達成するように教えられ「君は何になりたいの?」と問われてきました。そして何を達成し、何になったかで、自分や他人を評価するのです…
私たちは「長期的な目標」を立てても、その達成を妨げる「短期的な欲求」にすぐに負けてしまいます。長期的な目標は長く努力し続けないと達成できませんが、短期的な欲求はなんの努力をすることもなく楽に手に入れる…
ビジネスでは付加価値を生み出すことの重要性が強調されますが、その付加価値を間違って主観的に判断してしまうことも多いです。ゲーム理論で付加価値とは「自分が参加することで生まれる価値」です。さらに、付加価…
私たちの経験は、事前の予測や期待に大きく影響されます。経験する前に情報を受け取る方が、経験した後に情報を受け取る場合よりも経験に強い影響を与えます。ネガティブな予測のトラップに引き込まれず、ポジティブ…
日本は集団主義の国と言われますが、本当にそうでしょうか?突き詰めて見てみると、個人主義と集団主義の悪い所を掛け合わせたような、同調主義、現状維持主義、グループ主義、事なかれ主義、世間体主義、自分主義、…
人生や組織のあり方は山登りに例えられることがあります。山頂に目的を定め登っていきます。しかし、その山を登り詰めると、登るべき山はその山ではなく、谷を挟んだ向こう側にある別の山だったと気づきます。1つ目…
「出る杭は打たれる」と言われるように「逸脱者」はたとえそれが肯定的であっても、良く思われなかったりします。そこに変革の原石があるのにです。必要なのは「ポジティブな逸脱者」を無視したり抑え込むのではなく…
集団的無知、多元的無知(Pluralistic ignorance)は、集団によって共有されている無知のことで、「集団のメンバーの大多数が内心では否定しているが、他の大多数はそれを受け入れていると誤っ…
「情熱を追求せよ」、「情熱をもって打ち込めるものを探しなさい」と言われます。しかし、私たちは、情熱をもっているのに、いや、情熱があるがために失敗するのです。目的がないからです。情熱は「もの」や「こと」…
モラルには意識と無意識が影響します。みなさんには、道徳的に何かおかしい、何かが間違っていると強く感じても、なぜそれが悪いのか、理由をうまく説明できない経験がないでしょうか?はっきりと説明できないのは、…
防衛機制は、自分では対処できない問題への脅威や、未知なるものへの不安など、受け入れがたい思いや感情から身を守るための心理操作です。防衛機制は、個人が心理的脅威から身を守ろうとする際にも見られますし、組…
交渉の専門家ハーブ・コーエン(Herb Cohen)は、ネゴシエーション(交渉)はゲームだと言います。相手と議論したり口論せず、何が本当の望みなのか、相手の頭の中にあるものと自分の頭の中にあるものを理…
私たちは他人との交渉で、ついポジション争いをしかけ強く主張し、交渉相手と対立する関係に陥ってしまいます。お互いが本来望む利益にたどり着くためには、交渉相手をパートナーとして考え、お互いの本意を明らかに…
今回は、ルーシー・ホーン著の「Resilient Grieving(レジリエンス・グリービング:計り知れない喪失を乗り越える方法)」を紹介し、レジリエンスについて説明します。レジリエンスは、トラウマや…
普段は道徳的な基準に沿って行動する人たちでさえ、道徳に反する行動をとっているのにもかかわらず、罪の意識も感じず、平然と自己意識を保てる場合があります。それを「道徳からの逸脱(Moral Disenga…
私たちは毎日、議論に参加したり、他の人たちの議論を聞いたりしています。議論は「前提」と「結論」で構成されますが、相手の前提や論理の誤りを特に疑うことなく、知らず知らずのうちに相手の思うように導かれてし…
自分が人生をコントロールできると信じ、成功も失敗も自分の責任だと思う人は、コントロールできないと思う人より、主体性、自律性、達成志向が強く、結果としてより良い生活を送ることができる傾向があります。ただ…
今回は、シリコンバレーの伝説的な起業家であり投資家であるナバル・ラビカント(Naval Ravikant)の言葉をまとめた自己啓発的な書籍を紹介します。ナバルは他人のルールに従う必要はなく、自分にとっ…
認知のゆがみ(Cognitive distortions)とは、考え方の偏りです。私たちは自分の周りの世界やそこで起きている事を常に自分なりの解釈を通して理解しています。私たちの脳は時々「ショートカッ…
個人でも仕事でも何かしようとする時に私たちはゴール(目標)を立てます。ゴールは私たちに方向性を示し、意識をフォーカスさせますが、落とし穴もあります。①ゴールの先にあるべき「なぜ?」が明確でない、②ゴー…
人が変わるには、その人の行動が変わる必要があります。今回、健康に関して人はどのようにして行動を変えるか、数多くあるモデルの中から3つのモデルを取り上げて紹介します。① Health Belief Mo…
複雑な問題(Complex Problem)とは、地球環境や世界経済など様々な要素が複雑に絡まり合う解決の難しい問題で、グローバル化やデジタル化によって、私たちを取り巻く様々な問題が複雑化してきていま…
人が長期的なモチベーションやパフォーマンスを上げるためには、内発的動機が必要です。報酬などの外発的動機は最低限の動機付けにしかならず、また短期的な効果しかありません。内発的動機に導かれるためには、自分…
私たちはパフォーマンスやエンゲージメントを上げるため、様々な管理をしようとしますが、重要なのは、何よりも「エネルギー」を管理することです。そのエネルギーには「身体、感情、思考、信念」の4つの種類があり…
ケーススタディ(製造販売会社A社の事例)と共に、人が変わっていくためにはどのようなプロセスを踏む必要があるのか、個人の変化は「拒絶 ➡ 抵抗 ➡ 探求 ➡ コミットメント」であるという「スコットとジャ…
人には「失敗する事への恐怖」がありますが、なんと「成功する事への恐怖」もあります。それには①失敗を恐れるから成功へのチャレンジを恐れる、②成功がもたらす影響や副産物を恐れる、③成功そのものを恐れる、の…
変化は常態です。世界は変化するのが当り前で、それが止まることはなく、昨日と変わらない今日はありません。ただし変化の度合いは一定ではなく、捉え方も人それぞれです。変化が急で大きいと、私たちは不安になって…
私たちのコロナウイルスへの対応・意思決定は、データなど数字的証拠を元に決定された事もありますが、憶測や期待、バイアスなどの思考プロセスが大きな役割を果たしました。それは役に立ったり、立たなかったりして…
例えば、長時間労働のように、法律や規則などルールを作っても変わらない社会や組織の仕組みがあります。原因は、ルールの効果が十分でない事、長時間労働の見方を完全に変えていない事、定時で帰るなど新しい行動(…
組織のリーダーに必要な素質、さらにはより良い社会の実現のために必要な感情として挙げられるのが、エンパシーとコンパッションです。しかし、この2つの言葉は、混同されたり、誤って紹介されていることが多々あり…
私たちは、他人の言うことは聞かず、自分のことを話したがります。人の話を聞けることは優れたスキルで、それができるだけで他の多くの人たちと異なる能力を持っていると言えるでしょう。自分のことを思いのまま話す…
何か間違ったことや、都合が悪いことが起きた時、私たちは誰か他人のせいにします。なぜ他人のせいにするかというと、それがとても簡単で楽だからです。他人のせいにすることで、問題の責任をその人に負わせ、自分自…
前回、前々回と、難しい会話の対処方法を紹介してきました。今回はそれでも会話を築く事ができない「恐ろしく難しい人」への対処方法を紹介します。ポイントは、相手を変えようとする意識を捨て、相手を理解する事に…
難しい会話を建設的な対話に変えるコツを紹介します。「わたしメッセージ(I-message)」や「はい、そして(Yes, and)」メッセージを使う、そして、相手への興味、理解、貢献、信頼を前提とする真…
顧客や上司に反対意見をする、情報を共有しない同僚を注意する、ルールを守らない部下の仕事を変える、、、難しい会話は状況を変えて私たちをチャレンジします。ポイントは2つです。相手を知り相手から学ぼうとする…